FP3級の勉強を進めると、「実技試験」という言葉が出てきます。学科とは別に対策が必要で、しかも申し込む団体によって出題される内容が変わるため、最初は少し戸惑うところです。
この記事では、FP3級の実技試験について、日本FP協会ときんざい(金融財政事情研究会)の違いや種目の選び方、合格基準、対策のコツを、公式情報をもとにやさしく整理します。簿記2級・FP3級を持つ管理人の視点でまとめました。
後輩ちゃん:FP3級って、実技試験も受けないといけないんですか?
ピッポ:そうだよ。学科と実技の両方に合格して、はじめてFP3級の技能士になれるんだ。実技は申し込む団体で種目が違うから、そこから見ていこう。
FP3級の実技試験とは
FP3級は「学科試験」と「実技試験」に分かれており、両方に合格するとFP3級技能士として認められます。2024年度からは学科・実技ともにCBT(パソコンで受けるコンピュータ方式)に完全移行し、休止期間を除いて通年で随時受けられるようになりました。
「実技」といっても、面接や実演があるわけではありません。学科と同じく選択式で、より実務に近い場面を想定した問題が出る、と考えるとイメージしやすいです。
実技は「実施団体」で種目が違う
FP3級は、日本FP協会ときんざいの2つの団体が実施しています。学科試験の内容は共通ですが、実技試験は団体ごとに種目が異なり、受検申込のときに選びます。おもな違いは次のとおりです。
| 実施団体 | 実技の種目 | 時間・形式 | 合格基準 |
| 日本FP協会 | 資産設計提案業務 | 60分/20問/多肢選択式 | 100点満点で60点以上 |
| きんざい | 個人資産相談業務/保険顧客資産相談業務 | 60分/事例形式5題 | 50点満点で30点以上 |
満点は団体で違いますが、合格ラインはどちらも6割(60%)です。学科は共通なので、迷うのは「実技をどの団体・種目で受けるか」だけ、と整理しておくとシンプルです。
どの種目を選べばいい?
結論から言うと、独学の方には日本FP協会の「資産設計提案業務」が選びやすいです。理由は、市販のテキストや問題集がこの種目を前提に作られているものが多く、教材を選びやすいためです。全分野からバランスよく出題されるのも特徴です。
きんざいの「個人資産相談業務」は事例形式で、リスク管理(保険)が出題範囲に含まれないという特徴があります。「保険顧客資産相談業務」は保険を中心に問われるため、保険分野を重点的に学びたい方に向いています。仕事で必要な分野が決まっている方は、こちらを検討してもよいでしょう。
FP3級全体の難易度や概要は、FP3級の難易度の記事でも確認できます。
実技試験の対策のコツ
実技といっても、学科で学んだ知識を実際の場面に当てはめる問題が中心です。特別な暗記より、次の進め方が効果的だと考えています。
- 学科の知識をひととおり入れてから、実技の問題演習に進む
- 選んだ種目の過去問・問題集を繰り返し、出題パターンに慣れる
- 計算問題は解き方を手順で覚える(本番は画面上の電卓を使えます)
- 間違えた問題は解説とテキストで確認し、その場でもう一度解く
教材選びに迷ったら、FP3級のおすすめテキストとFP3級のおすすめ問題集を参考にしてください。短期間で仕上げたい方は、過去問中心で1ヶ月合格を目指した体験談も参考になります。
独学での対策が不安なら
実技の対策の進め方が分からない、計算問題に苦手意識がある、という方は、通信講座を検討する価値があります。種目に合わせた対策や計算の解き方を効率よく学べるのは利点です。独学と講座で迷う方は、FP3級は独学と通信講座どちらがいい?もあわせてご覧ください。料金を抑えてスマホで講義と問題演習を進めたい方は、オンスク.JPのFP3級講座も確認できます。
まとめ|実技は種目を選び、過去問で慣れる
FP3級は学科と実技の両方に合格して取得できます。学科は共通で、実技は日本FP協会(資産設計提案業務)ときんざい(個人資産相談業務・保険顧客資産相談業務)で種目が分かれますが、合格ラインはどちらも6割です。
独学なら教材が揃う資産設計提案業務が選びやすく、対策は選んだ種目の過去問を繰り返すのが基本です。学科の知識を土台に、実技の出題パターンに慣れていきましょう。

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