「FP3級と簿記2級、どっちを先に勉強すればいいんだろう?」
資格を取ろうと決意したとき、多くの人がこの疑問にぶつかります。どちらもお金や会計に関係していて、社会人に人気の資格。でも、内容も目的もまったく違います。
この記事では、両方の資格を実際に取得した経験をもとに、どちらを先に取るべきかを目的別に整理します。どちらから始めるか迷っている方の、背中を少し押せたらうれしいです。
FP3級と簿記2級、そもそも何が違う?
まず、2つの資格の基本的な違いを整理します。
FP3級とは
FP(ファイナンシャル・プランナー)3級は、個人のお金の知識を体系的に学ぶ資格です。
扱う範囲は、ライフプランニング・税金・保険・年金・不動産・相続と幅広く、「生きていくうえで知っておきたいお金の全体像」を学べます。試験は年3回(1月・5月・9月)実施され、合格率は学科・実技ともに60〜70%前後と高め。独学でも十分に合格を狙えます。
簿記2級とは
日商簿記2級は、企業の会計・財務を読み解く力を証明する資格です。
仕訳・試算表・決算書の作成など、実務に直結した会計知識が身につきます。就職・転職市場での評価が高く、経理職や財務職を目指す人には特に強い武器になります。合格率は15〜25%前後と難易度は高め。しっかりとした学習時間の確保が必要です。
目的別|どちらを先に取るべきか
① 「お金の不安をなくしたい・家計を整えたい」→ FP3級が先
保険の見直し、老後の年金、住宅ローン、相続のこと——「なんとなく不安だけど、何から調べればいいかわからない」という状態なら、FP3級が先です。
FP3級は日常生活のお金全体を俯瞰できる資格です。勉強すること自体が、自分のお金の整理につながります。合格率も高く、最初の資格として取りかかりやすいのもメリットです。
② 「経理・財務の仕事に就きたい・転職したい」→ 簿記2級が先
経理や財務の求人で「簿記2級以上」と書かれているものは非常に多いです。転職・就職を具体的に考えているなら、簿記2級を先に取る方が目標に直結します。
FP3級の知識は後からでも補える内容が多いですが、経理実務には簿記の知識がほぼ必須です。
③ 「とりあえず何か資格を取りたい・勉強習慣をつけたい」→ FP3級が先
「何か始めたいけど、何がいいかわからない」という方には、FP3級をおすすめします。理由は3つです。
- 合格率が高く、挫折しにくい
- 日常生活にすぐ活かせる知識が多い
- 学習時間の目安が短め(1〜2ヶ月)
最初の成功体験を作るという意味で、FP3級は最適なスタートです。
④ 「将来、独立・副業・投資をしたい」→ FP3級が先
フリーランスや副業を考えている方は、税金・保険・年金の知識が特に重要になります。会社員のときは会社が手続きしてくれていたことを、自分でやらなければならないからです。
FP3級はその基礎を広くカバーしているので、独立前に取っておくと安心感が違います。
両方取るなら、順番はどうする?
結論から言うと、FP3級 → 簿記2級の順番がおすすめです。
理由は2つあります。
1つ目は、FP3級の方が学習負荷が低いから。 最初に難易度の低い資格で成功体験を積むと、次の資格への モチベーションが続きやすくなります。逆に簿記2級から始めて挫折すると、その後の意欲まで失ってしまうことがあります。
2つ目は、FP3級の知識が簿記2級の学習に活きるから。 FP3級で学ぶ税金や財務の基礎知識は、簿記2級を学ぶときの理解を助けてくれます。特に法人税・消費税まわりの感覚は、FP3級を先に学んでいると掴みやすくなります。
学習時間と難易度の比較
| 項目 | FP3級 | 簿記2級 |
|---|---|---|
| 合格率 | 60〜70%前後 | 15〜25%前後 |
| 学習時間の目安 | 1〜2ヶ月(30分/日) | 3〜6ヶ月(1〜2時間/日) |
| 難易度 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
| 試験回数(年) | 3回 | CBT方式で随時受験可能 |
| 主な活用場面 | 家計・保険・老後設計 | 経理・財務・転職 |
まとめ|迷ったらFP3級から始めよう
FP3級と簿記2級、どちらを先に取るかは、あなたの目的によって変わります。
- 生活・お金の知識を深めたい → FP3級
- 経理・財務の仕事に就きたい → 簿記2級
- 何か始めたい・迷っている → FP3級
- 両方取るなら → FP3級 → 簿記2級の順番
どちらを選んでも、「今日から始める」という一歩が何より大切です。完璧な計画より、まず動き出すこと。それが、資格取得の一番のコツだと、自分の経験から感じています。
あなたの一歩が、少しでも軽くなりますように。


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